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2021.01.14 研究

消化器研究室の小副川敬先生がDigestive Endoscopy誌に発表しました論文「Mucosal incision-assisted biopsy versus endoscopic ultrasound-guided fine-needle aspiration with a rapid on-site evaluation for gastric subepithelial lesions: A randomized cross-over study.」が内視鏡学会の学術賞を受賞しました。

消化管の悪性腫瘍には、癌”の他に、壁の中から発生する消化管粘膜下腫瘍とよばれる(Gastrointestinal stromal tumor GIST)があります。消化管粘膜下腫瘍の確定診断には超音波内視鏡と呼ばれる特殊なカメラで組織採取を行う検査がしばしば必要となります。この診断方法は、専門的技術を要し、大学病院などの限られた医療機関でしか施行できず、の早期診断が遅れる原因となっておりました。九州大学病態制御内科学では組織採取のための新しい手法である粘膜切開生検法という手法にこれまで取り組んできました。今回の論文では、この粘膜切開生検法はEUSでの組織採取と同様に有用であることを示しました。今後、この方法を用いることで、今まで診断が難しかったを多くの施設で早期診断できるようになることが期待されます。GISTの早期診断を実現し、GISTによる死亡率を低下させる様に、さらなる研究を行って参ります。
リンク:https://www.jges.net/news/newsofficial/2020/12/10/37096

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