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2021.04.26 研究

第34回日本消化器病学会奨励賞を蓑田洋介先生(総合消化器研究室)が受賞しました。

Journal of Gastroenterologyで発表した「Efficacy of endoscopic ultrasound with artificial intelligence for the diagnosis of gastrointestinal stromal tumor」の論文が、今回、第34回日本消化器病学会奨励賞に選ばれました。
 消化管の悪性腫瘍には、消化管壁の中から発生する消化管粘膜下腫瘍とよばれるGastrointestinal stromal tumor (GIST)があります。粘膜の下に病変があるため、通常の癌と異なり、直接胃カメラで病変をみることができないため診断には超音波内視鏡下生検という特殊な技術を必要としますが、大学病院や大病院のような専門施設でしか受けられないという問題があります。
 今回の発表では、超音波内視鏡で撮像した病変部の画像を人工知能に判定させることで、直接細胞を採取せずとも診断できる可能性を世界で初めて示しました。早期診断されたGIST患者は、手術を受けることで助けられる命です。今回の方法を確立することで、今後どこの施設でも診断できるようになる可能性があります。GISTによる死亡率を低下させるきっかけとなります様に、継続して研究を行って参ります。

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