100周年記念

100周年へ向けて


九州大学医学部第三内科(現九州大学大学院医学研究院病態制御内科)は大正6年1月に3年間の欧州留学を終えて帰国直後の小野寺直助先生が初代教授に就任され、総合内科として創設されました。今年めでたく開講100周年を迎えることになりました。小野寺教授は26年間の長きに亘り教授として多大な功績をあげられ、第三内科の基礎を築かれました。その後、第二代澤田藤一郎教授、第三代桝屋冨一教授、第四代井林博教授、第五代名和田新教授、第六代高栁涼一教授と第三内科の輝かしい伝統は大正、昭和、平成と力強く受け継がれてまいりました。この間、太平洋戦争など幾多の困難を乗り越え、歴代教授をはじめ教室員の不断の努力によって常に我が国の内科学分野においてリーダーシップを取り、大きな実績をあげてきました。現在、内分泌代謝、糖尿病、血液、肝臓、膵臓、消化器の六つの研究室は多くの優秀なスタッフのもとで最先端の医学研究に日夜取り組んでいます。一方で医学教育においても使命感を持って人材養成にも努めております。また、多くの関連病院および開業医が三内科出身の内科医として誇りを持って地域医療に貢献しており、これまで第三内科に入局した同門の医師は2000名近くにのぼっています。

第三内科開講以来の歩みは昭和42年に刊行された50周年記念誌“碑(いしぶみ)”で創設後50年余の期間の歴史が記されていますが、このたび最近50年近くを中心に100周年記念誌として編集委員会(委員長 岡嶋泰一郎先生)を立ち上げ、刊行に向かって鋭意取り組んでいるところです。懐かしい思い出など奮って御投稿下さい。また本年11月23日の同門会総会に引き続き開講100周年記念講演会および記念祝賀会ならびにこの秋にご着任されます第七代教授小川佳宏先生の就任祝賀会を西鉄グランドホテルで盛大に開催する予定となっています。同門会の皆様には是非ともご出席をいただきたく御案内申し上げます。第三内科同門会は100周年を機に小川教授を中心とした第三内科学教室がさらに大きく発展するため、しっかり支援していきたいと思います。会員の皆様の同門会活動へのなお一層の御協力、御鞭撻をお願い致しまして、御挨拶といたします。

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