第三内科について

ご挨拶

これまでの良き伝統を守りつつ、次の100年間の基盤となる新しい伝統を創っていきたい。教授 小川佳宏

2016年9月1日付で病態制御内科学(第三内科)教授に着任致しました。

内科学は過去数十年にわたって臓器・疾患別に専門化・細分化され、きめ細かな専門性の高い医療の提供が可能になり、国民の健康に大きく貢献してきました。しかしながら、幅広い領域をカバーする内科学の本来の魅力は、全身を俯瞰することにより、疾患の成因を解明し、新たな診断・治療戦略を開発することです。総合内科学講座として大きく発展してきた第三内科は現在、「内分泌・代謝」「血液」「肝臓」「糖尿病」「膵臓」「消化器」の専門領域を担当しており、「安心かつ良質な専門医療の提供」「独創的な医学研究の推進と高度先進医療の開発」「次世代を担う若手医師・研究者の育成」の3つを講座運営の基本理念としています。

診療活動としては、幅広い内科疾患を対象として、豊富な経験を有する専門医が全国でもトップレベルの専門診療を提供しています。「病気」ではなく「人間」を診る医師集団として、病院内のチーム医療あるいは関連病院や地域の診療所との医療連携を大切にし、患者さんに信頼される全人的な内科診療を実践しています。大学病院の内科学講座として難治性疾患に対する先進医療にも積極的に取り組んでいます。

教授 小川佳宏

研究活動としては、難治性疾患に対する新たな診断・治療戦略の開発を目指す独創的な研究を推進しています。総合内科学講座としてのアドバンテージを最大限に活かして、専門領域に特化した研究とともに、異なるバックグラウンドの専門家が力を合わせて臓器・疾患横断的な研究に積極的に取り組んでいます。学内外の関連部門・関連病院との緊密な連携により、独創的な基礎研究・臨床研究を展開し、世界に向けて情報発信します。

教育活動としては、シームレスな卒前・卒後教育を通して、患者さんに寄り添う人間愛にあふれ、最新の医学知識・技術を有する内科専門医あるいはグローバルな視野とリサーチマインドを有する研究者を育成します。将来のある若手医師・研究者には、無限の可能性を信じて未体験ゾーンをエンジョイし、臆することなく新しいことにチャレンジしてほしいと願っています。

本年、第三内科は設立100周年を迎えます。総合内科学の醍醐味を存分に実感できる教室として、これまでの良き伝統を守りつつ、次の100年間の基盤となる新しい伝統を創っていきたいと思います。今後とも病態制御内科学(第三内科)を宜しくお願い申し上げます。

2016年9月1日 小川 佳宏

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