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2023.02.18 お知らせ

第14回 九州大学医学部第三内科同門会女性医師の会「すずらんの会」総会を開催しました

2023年1月29日午後、第14回「すずらんの会」を開催いたしました。今年は、3年ぶりの現地開催(会場は九州大学百年講堂中ホール)とWEB配信を併用した、当会初のハイブリッド開催を行いました。始めに、会場参加の岡田泰代会長、梅田文夫同門会長、小川佳宏教授、続いてオンライン参加の岡嶋泰一郎同門会副会長と福岡県医師会理事の田中眞紀先生にご挨拶いただきました。
次に昨年当会が第21回福岡県男女共同参画表彰を受賞いたしましたので、推薦人として応募していただいた的場ゆか先生(国立病院機構小倉医療センター糖尿病センター長)に、「踏み出そう!新たな1歩」と題して受賞報告講演をしていただきました。女性医師の講演やディスカッションを通じて、女性医師の就業率が低下する妊娠・出産・育児期をどう乗り越えキャリアを継続していくかというロールモデルを提示したり、当科は医局創立100年を超える総合内科であるため、他世代・他分野の女性医師と情報交換を行ったりしているということが、今回の受賞につながったと伺いました。
特別講演としましては、九州がんセンター血液・細胞治療科部長の末廣陽子先生より、「成人T細胞性白血病(ATL)に対する新規治療の開発-好奇心とイノベーション- 」というタイトルでご講演賜りました。まず、難治性といわれるATLに対する治療の変遷や、近年次々に登場している分子標的治療薬、同種造血幹細胞移植に関して解説いただきました。次に、末廣先生が研究していらっしゃる、「ATLの治癒を目指した病因ウイルス特異抗原を標的とする新規複合的ワクチン療法:抗CCR4抗体を併用した樹状細胞療法」について、分かりやすくご説明いただきました。現在、保険承認を目的とした第Ⅱ相試験を実施中であり、医師主導治験を行うにあたっての、薬事法遵守や他施設との共同研究における大変なご苦労、それでも何事も諦めないことの大切さをお伺いしました。
今回、これまでで最多の67名(うち男性医師21名)にご参加いただき、今後もハイブリッド開催を望む声が7割を超えております。COVID-19が5類に移行した後、より気軽に情報交換できるような場を提供できるよう、新たな開催形式を検討していきたいと思います。
国立病院機構九州医療センター 中嶋恵理子(血液研究室)

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