患者さんへ

~難病と向き合う~ 2019年4月1日 間脳下垂体専門外来開設

下垂体は、副腎、甲状腺、性腺、成長ホルモンなど全身のホルモン分泌を調節する「ホルモンの司令塔」です。下垂体の機能に異常をきたす疾患は多岐にわたりますが、いずれも長期にわたる治療を要することが多く、わが国では指定難病の対象になっています。また、下垂体に発生する下垂体腺腫は脳腫瘍の中で3番目に多い疾患で、「脳腫瘍の好発部位」とも言えます。したがって、下垂体疾患の診療には、ホルモンに精通した内分泌内科医と熟練した脳神経外科、双方の連携が欠かせません。

しかし、同一施設に下垂体疾患に精通している医師が双方の診療科に存在する医療機関は必ずしも多くなく、限られた施設でも両診療科の連携が十分にとれていることが少ないのが現状です。患者さんにとっては、2つの診療科を別々に受診しなければならない、あるいは一方の診療科しか受診できず十分な治療が受けられない、のような大きな負担になっています。
こうした現状を踏まえ、2019年4月1日、当科は脳神経外科と共同で「間脳下垂体専門外来」を開設しました。1つの窓口で下垂体疾患の患者さんが内分泌内科と脳神経外科双方の専門医を受診できる仕組みです。

下垂体疾患を抱える患者さんたちの負担軽減、よりよい診療につながればと思います。

間脳下垂体専門外来
診療日
毎週月曜日 午後
担当
坂本 竜一 (内分泌代謝・糖尿病内科)
空閑 太亮 (脳神経外科)

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