九州大学大学院医学研究院 病態制御内学科(第三内科) 九州大学大学院医学研究院 病態制御内学科(第三内科)

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2025.06.06 研究

アセトアミノフェン肝障害マウスモデルを用いて、肝再生過程において2種類の再生肝細胞集団が存在することを発見した論文 (総合消化器研究室 肝臓グループ) がStem Cell Reports誌に掲載されました

アセトアミノフェン肝障害マウスモデルを用いて、肝再生過程において2種類の再生肝細胞集団が存在することを発見した論文 (総合消化器研究室 肝臓グループStem Cell Reports誌に掲載されました。
https://www.cell.com/stem-cell-reports/fulltext/S2213-6711(25)00107-9
PMID:40345206
DOI:10.1016/j.stemcr.2025.102503
 
本論文はStem Cell Reports誌の発行者である国際幹細胞学会 (ISSCR) からも大きな注目を集めており、2025510日に同学会からプレスリリースされるという栄誉を受けています。また、同学会のウェブサイトのNews欄やFBInstagramにも取り上げてもらっています。
プレスリリース:https://www.isscr.org/isscr-news/new-clues-to-boosting-liver-regeneration-after-acetaminophen-injury
FBhttps://www.facebook.com/ISSCR/posts/1107146134783857
Instagramhttps://www.instagram.com/p/DJ_6eimRRrl/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
 
また、雑誌出版社エルゼビアの日本の購読者向けニュースレターの5月号でCell Press注目記事として取り上げられており、要チェックです!
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肝臓は再生能力の高い臓器ですが、再生の仕組みは未だ十分に解明されていません。本研究では、欧米の急性肝不全の主な原因であるアセトアミノフェン肝障害のマウスモデルの公開データを再解析することにより、肝再生過程において出現する増殖肝細胞集団には2種類存在することを発見しました。一方は壊死との直接接触により誘導され、脱分化形質を伴って旺盛な増殖能力を発揮し、他方は肝細胞としての機能を低下させることなく高分化な状態を維持したまま緩やかな細胞増殖を行います。この発見は、肝再生機構の解明において重要な知見であり、今後の肝再生研究の一助となることが期待されます。